
「乳製品は体に悪い」という言葉、耳にしたことがある方も多いのではないで
しょうか。
牛乳やヨーグルト、チーズ、バターは私たちの食生活に深く根付いていますが、
最近では乳製品のデメリットについて語られることも増えてきました。
そこで今回は、乳製品が体に悪いと言われる理由と、健康的に付き合う方法に
ついて詳しく見ていきたいと思います。
目次
乳製品が体に悪いと言われる理由
乳製品が体に悪いと言われる理由は何でしょうか?
考えられることを挙げてみたいと思います。
1. 乳糖不耐症の問題
日本人には乳製品に含まれる乳糖をうまく消化でき乳糖不耐症の人が多いと
言われています。
そのため、牛乳を飲むとお腹がゴロゴロしたり、下痢をしたりすることが
あります。
2.牛乳に含まれるカゼインの問題
牛乳に含まれるカゼインは、未消化のまま腸に入り、腸粘膜を傷つけ炎症を
起こし、炎症やアレルギー反応を引き起こすリスクがあります。
3. 過剰摂取による健康リスク
高脂肪・高カロリーなチーズやバターを摂りすぎると、肥満や生活習慣病の
リスクが高まります。
さらに動脈硬化の原因になる飽和脂肪酸が多く含まれています。
乳製品のメリット
一方で、乳製品には多くのメリットもあります。
- カルシウムの補給源:骨や歯の健康を守るカルシウムが豊富。
- タンパク質が豊富:体づくりに欠かせない良質なタンパク質。
- 腸内環境を整える:ヨーグルトや発酵乳製品は善玉菌を増やす効果があります。
- 適量は、糖尿病・高血圧などの生活習慣病を予防すると言われています。
薬膳の観点から見た乳製品の性質
薬膳では食材を「性質(寒熱)」や「五味(酸・苦・甘・辛・鹹)」で分類し、
体質や季節、症状に応じて取り入れます。
乳製品は以下のような特徴があります。
🌿 性質:甘味・平性または微寒
- 牛乳・ヨーグルトは「甘味」で、体を滋養し、潤す性質があります。
- 性質は平性〜微寒で、やや体を冷やす傾向があります。特に牛乳やヨーグルトは体の熱を鎮め、陰を補う作用があるとされます。
🌿 帰経(影響する臓腑)
- 肺・胃・大腸
- 潤肺・潤腸作用があり、乾燥による咳や便秘の改善に使われます。
🌿 主な効能
- 潤燥:体液を補い、乾燥を和らげる
- 補虚:体力や気力を補う(特に虚弱体質、陰虚に)
- 緩和:体にやさしく、胃腸を穏やかにする
注意点(薬膳的デメリット)
乳製品は潤す作用が強いため、過剰摂取は以下のような影響をもたらすことが
あります。
- 痰湿(たんしつ)を生じやすい
→ 消化力が弱い人や湿気の多い季節に多く取ると、体内に余分な水分(湿・痰)がたまり、むくみ、痰、重だるさ、胃腸の不調の原因となることがあります。 - 冷えを助長する
→ 体が冷えやすい人、冷え症、消化力の弱い人、下痢しやすい人には向きません。
薬膳的・健康的な乳製品の取り入れ方
✅ 温めて取る(ホットミルク、温かいスープなど)ことで冷やす作用を和らげる
✅ はちみつやシナモン、生姜と合わせると体を冷やしにくくなる
✅ 湿気が多い季節(梅雨・夏)は控えめに
✅ 虚弱体質、乾燥しやすい秋や冬に少量を補助的に
健康的な乳製品との付き合い方
1. 無理に摂らない
乳糖不耐症の方は無理に牛乳を飲む必要はありません。
豆乳やアーモンドミルクなど、代替品を選びましょう。
2. 量をコントロールする
毎食のように乳製品を取るのではなく、適量を心がけ、バランスの良い食事の
一部として取り入れましょう。
乳製品は体に悪いって本当?健康的な付き合い方とは!まとめ
乳製品は体に悪いって本当?健康的な付き合い方とは!まとめです。
乳製品は、体に悪い面もあれば良い面もあります。
自分の体質やライフスタイルに合わせて、賢く選び、適量を意識することで、
健康的な乳製品ライフを送ることができます。
何事も「ほどほど」が大切ですね。
あなたに合った乳製品との付き合い方を見つけてくださいね。
◆チベット体操や瞑想・薬膳のメルマガも無料なので読んでみて下さいね↓