夏になると、食欲不振・だるさ・疲れが抜けないといった 夏バテ症状 に悩む方が増えます。さらに、高温多湿の日本では 熱中症 のリスクも高く、体調管理がとても重要です。
そんなときに役立つのが 薬膳の知恵 です。薬膳では「気を補う」「体を潤す」食材を取り入れることで、夏特有の不調を予防し、元気に過ごすことができます。
この記事では、夏におすすめの薬膳食材と簡単な取り入れ方を紹介します。
目次
夏の薬膳の考え方
東洋医学では、夏は「心（しん）」に負担がかかりやすい季節とされています。暑さによる発汗で「気」と「水分」が失われ、体力低下やだるさにつながります。
夏の薬膳のポイントは次の2つ：
- 気を補う食材 … エネルギー不足を補い、夏バテを防ぐ
- 体を潤す食材 … 発汗や暑さで失われた水分を補い、熱中症を予防する
夏におすすめの薬膳食材
1. 気を補う食材（夏バテ予防）
- もち米：胃腸を強くし、エネルギーを補う
- 山芋：消化を助け、疲労回復に効果的
- 枝豆：タンパク質豊富でスタミナをつける
- 鶏肉：補気の代表食材。夏の疲れに最適
2. 体を潤す食材（熱中症予防）
- スイカ：清熱・利尿作用があり、体の余分な熱を冷ます
- きゅうり：体を潤し、水分補給をサポート
- 冬瓜：暑さによるのぼせやむくみを改善
- 梨：喉や肺を潤し、乾燥やのどの渇きに◎
3. 清熱解毒の食材（体の熱を冷ます）
- ゴーヤ：苦味が熱を取り、食欲増進
- 緑豆：体にこもった熱を冷まし、解毒作用も
- トマト：清涼感があり、ビタミン豊富で美肌にも
夏バテ・熱中症予防におすすめの薬膳レシピ
1. スイカときゅうりの薬膳ジュース
効果：体を潤し、ほてりを冷ます
作り方：スイカときゅうりをミキサーにかけて、レモンを少し絞る
2. 鶏肉と冬瓜のスープ
効果：補気＋体を潤す、夏の定番薬膳スープ
作り方：鶏肉・冬瓜・しょうがを煮込む
3. ゴーヤと枝豆の炒め物
効果：夏バテ防止・疲労回復
作り方：ゴーヤと枝豆をさっと炒め、塩やしょうゆで味付け
夏の薬膳生活のポイント
- 冷たいものの摂りすぎは胃腸を弱らせるので注意
- 「体を冷やす」食材と「補気」食材をバランスよく取り入れる
- 水分補給はこまめに、薬膳茶（麦茶＋ハトムギ＋緑豆など）もおすすめ
まとめ
- 夏は「気」と「水分」が失われやすく、夏バテや熱中症の原因に
- もち米・山芋・鶏肉で「気を補い」、スイカ・きゅうり・冬瓜で「体を潤す」
- ゴーヤ・緑豆・トマトで「体の熱を冷ます」ことも大切
- ジュースやスープ、炒め物など日常に簡単に取り入れられる
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