血圧測定の時には、緊張してしまい、どうしても高い数値になってしまう
という人もいるのではないでしょうか?
緊張すると呼吸は浅くなったり止めてしまったりしますね。
呼吸と血圧の関係についても詳しく見ていきたいと思います。
呼吸と血圧
呼吸と血圧についてです。
まず、血圧とは、どのようなものか見てみましょう。
血圧とは、心臓から送り出された血液が全身に送り出される際、
動脈の内側にかかる圧力のことを言います。
心臓が送り出す血液の量(心拍出量)と、血管の太さ(血管内径)
血管の弾力性によって血圧が決まります。
心臓が収縮して血液を送り出した時は、収縮血圧(最高血圧)
心臓が拡張した時が拡張期血圧(最低血圧)です。
収縮期血圧が140㎜Hg以上、拡張期血圧が90㎜Hg以上のとき、
高血圧と診断されます。
血圧は、塩分の摂りすぎやストレス、病気などさまざまな要因で上がります。
血圧は、自律神経の働きとも関係しています。
自律神経は、逆の働きをする交感神経と副交感神経に分かれています。
交感神経は身体を活発に動かすときに働き、
副交感神経は身体を休めるときに働きます。
緊張したり興奮すると心身の働きが活発になり、血圧が上昇します。
逆に、心身を鎮めてリラックスすると、血圧を下げてくれます。
高血圧の人は、呼吸が浅く速くなる傾向にあります↓
緊張しているときは、呼吸が浅く速くなり、血圧が上がります。
その典型が、白衣を着た医師の前だと緊張してストレスがかかり、
血圧が高くなる「白衣高血圧」です。
これには自律神経が関係しています。
引用元:日本高血圧協会
高血圧の人は、副交感神経を優位にしてリラックスし血圧を下げることが
大切です。
自律神経は、自分の意思でコントロールすることが出来ない神経ですが
呼吸だけが唯一コントロールすることが出来ます。
ゆっくりとした呼吸を行うことで副交感神経を優位にしリラックスすることで
血圧を下げることが出来ます。
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息を止めると血圧はどうなる?
息を止めると血圧は下がるのでしょうか?
息を止める場合には、二通りがあると考えられます。
- 息を止める呼吸法
- 息む
この二つは、逆の働きをしますので注意が必要です。
詳しく見ていきましょう。
1.息を止める呼吸法
ヨガの呼吸法の中に息を止める呼吸法があります。
連続した呼吸法の中の一部として組み込まれて行う腹式呼吸です。
基本は、腹式呼吸ですので副交感神経を優位にしリラックス効果があります。
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2.息む
息むとは、呼吸を止めて力を入れることです。
息を止めた直後に血圧は低下し、その後に大きく上昇し大きな力を生むことが
出来ます。
バルサルバ効果と言うのだそうです。
日常生活の中で硬い瓶の蓋を開ける時や重い荷物を持ち上げる時に息を止めて
大きな力を出そうとして息みますよね。
大きな力を出す時にはいいのですが、血圧が日頃から高めの人は、要注意です。
息を止めている時は、血圧が下がりますが、息んだ後には、血圧が
急上昇してしまうので危険です。
呼吸法で血圧が下がりました!体験談
呼吸法で血圧が下がった体験談をご紹介したいと思います。
チベット体操インストラクターの先生から伺ったお話です。
レッスンにお越しになられている高血圧の生徒さんに呼吸法の
大切さをお伝えしたところ、2回目にお越しになった際に
「家でも、呼吸を意識して深くするようになって、血圧が10ほど
下がりました。もうビックリです。」
と、お話してくださったのだそうです。
呼吸だけでこんなに違いが出るものかと私自身もびっくりしました。
深い呼吸を意識するだけでも血圧が変わると言うのは、素晴らしい
体験ですよね。
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息を止めると血圧が下がる?呼吸との関係を解説!まとめ
息を止めると血圧が下がる?呼吸との関係を解説!まとめです。
息を止めると血圧は下がりますが、息んだ場合は、直後に血圧が
急上昇するので高血圧の人は、注意が必要です。
日頃から腹式呼吸を取り入れて血圧を安定させるようにするといいですね。
呼吸法には、血圧を下げるだけでなく素晴らしい効果がありますので
是非、取り入れてみてはいかがでしょうか。
深い呼吸法を学びたい方は、呼吸アドバイザー養成講座がオススメです。
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