サマタ瞑想のやり方と効果についてです。
サマタ瞑想とはどのような瞑想なのでしょうか。
やり方や効果についても詳しく見ていきたいと思います。
サマタ瞑想とは?
サマタ瞑想についてです。
ブッダは、心身の観察を行うことで悩みや苦しみから解放されるための方法を
説きました。
それが止と観の瞑想でサマタ瞑想は、止の瞑想になります。
観の瞑想については、こちら↓
私たちの心は、次から次へといろいろな思いが湧き起こってきて
それが悩みや苦しみの原因になっています。
それで心を一か所に留めておくという訓練をすることで
次から次から湧き起こってくるという現象が起きづらくなり
悩みや苦しみから解放されるということです。
対象に心を留めておく訓練なので集中力が高まります。
サマタ瞑想のやり方
サマタ瞑想のやり方についてです。
呼吸を観察する瞑想の場合は
1.入る息、出る息に注意を向けていきます。
2.何処かから音が聞こえてきたとしても呼吸に注意を戻します。
3.他のことが頭に浮かんできた時も呼吸に注意を戻します。
4.これを繰り返します。
サマタ瞑想は、集中して行っていく瞑想なので、ひたすら繰り返していくと
心がとても鎮まった状態になります。
心が鎮まった状態というのは、感覚機能が停止状態へと近づいていくことでも
あります。
ヴィパッサーナ瞑想の場合は、たくさんのものを同時に
観察対象にしていきます。
観察とは?
サマタ瞑想もヴィパッサーナ瞑想も心身の観察です。
この観察とは、どのようなことなのでしょうか。
ブッダは、「身」「受」「心」「法」四つについて
正しく観察することが重要であると言っています。
詳しく見ていきましょう。
身
呼吸なら出る息入る息を観察すること
手足を動かす時には、手の動き、足の動きを観察することなど
日常の動作全てが観察対象となり得ます。
受
私たちが何かを認識する時には、感情を伴います。
その感受作用を観察の対象とします。
例えば楽しいという気持ち、苦しいという気持ち、
楽でも苦でもない気持ちを観察します。
心
私たちの心は、日々さまざまな心の状態にあります。
貪り、怒り、愚痴、散乱した気持ち、安定した心、不安定な心、大いなる心
など、心が起こすさまざまな働きを観察します。
法
誰もが起こす心の働きで5つの障のことです。
貪欲、怒り、沈鬱と眠気、後悔、疑い
五蓋と言われる心の働きを観察していきます。
四念処
「身」「受」「心」「法」四つの観察のことを四念処と言います。
(参照:瞑想でたどる仏教・NHK出版)
サマタ瞑想の効果
サマタ瞑想の効果についてです。
サマタ瞑想は、対象が一つなので集中力を高める効果があります。
続けていくことで心の鎮まりを感じていくことが実感できることでしょう。
その他
- 心身の緊張がほぐれ深くリラックスできます
- ストレスが軽減されます
- 許しや受容が高まります
- 幸福度が増します
- 不安感、孤独感から解放されます
- 気力に満ち溢れた毎日を送れるようになります
など瞑想の効果があります。
サマタ瞑想のコツ
サマタ瞑想のコツについてです。
「天台小止観」には、サマタ瞑想のコツについて
3つの方法があると書かれています。
1.心をどこかに結びつけてそこから動かないようにすること
2.心が動いたらすぐに制止し動かないようにすること
3.あらゆるものは因縁から生じて実体がないと確認し執着しないこと
この3つのやり方によって心が鎮まっていくということです。
(参照:瞑想でたどる仏教・NHK出版)
サマタ瞑想のやり方と効果まとめ
サマタ瞑想のやり方と効果まとめです。
2500年前にブッダから始まった瞑想の止観の止、サマタ瞑想について
見てきました。
サマタ瞑想は、集中力を高め心を鎮めてくれる瞑想ですね。
瞑想は、自分ができるやり方を続け、
日常生活の中に生かしていくのがいいのだと思います。
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