
「瞑想するとき、手の形ってどうしたらいいの?」
そんな疑問をよくいただきます。
瞑想の効果をより深めるためには、呼吸や姿勢と同じくらい「手の形=ムドラー(手印)」が大切です。
でも、手の形にはいろいろあって迷ってしまいますよね。
そこで今回は、**瞑想の時におすすめの手の形(ムドラー)**について、初心者の方にもわかりやすく解説します。
仏教の禅やヨガの視点も取り入れて、実践しやすい形もご紹介します。
目次
瞑想の手の形(手印)とは?
瞑想のときに組む手の形は、**手印(しゅいん)と呼ばれ、サンスクリット語ではムドラー(mudra)**と言います。
仏像を見たことがある方はご存じかもしれませんが、仏様の手はそれぞれ意味のある形をしています。
例えば「施無畏印(せむいいん)」「禅定印(ぜんじょういん)」など。
手印は、ただの形ではなく、心と体のエネルギーを整えるスイッチのようなもの。
集中力を高めたり、リラックスを深めたり、内なる静けさへと導いてくれる働きがあるのです。

代表的な手の形|法界定印(ほっかいじょういん)
最も有名で伝統的な瞑想の手印が、**法界定印(ほっかいじょういん)**です。
これは、禅や仏教の坐禅で使われる正式な手の形です。
▶ 法界定印の組み方
- 右手を左の手の上に重ねる(手のひらを上向きに)
- 両親指の先端を軽く合わせる
- 手をお腹の前(下腹部)に置く
- 肩の力を抜き、自然な腕の角度でキープ
この形は、精神の統一や深い集中状態を促してくれるとされています。
厳格な坐禅をする方や、仏教的な瞑想を深めたい方におすすめです。
初心者におすすめ!日常瞑想で使える手の形
瞑想初心者の方や、マインドフルネスを気軽に取り入れたい方には、もっとシンプルでリラックスできる手の形がおすすめです。
▶ 掌(てのひら)を上にして膝の上に置く
- 手のひらを軽く開いて、両膝の上に置くだけ
- 肩と腕の力を抜き、自然に
- 親指と人差し指を軽く合わせてもOK(チンムドラー)
この形は、ヨガのシャヴァーサナ(死体のポーズ)でも使われる自然なリラックス姿勢と同じ原理。
筋肉が緩みやすく、深い呼吸がしやすくなるため、瞑想にぴったりです。

状況別|どこでもできる手の形とは?
瞑想は、何も特別な場所や服装でなくてもできます。
たとえば…
- 新幹線や飛行機の中
- 仕事の合間にオフィスで
- カフェでのひとときに
- 椅子に座っての軽いマインドフルネス
こんな時は、椅子に腰かけて背筋を伸ばし、手のひらを膝の上にそっと置くだけでOK。
必要以上に手の形にこだわらなくても、リラックスして意識を呼吸に向けることが大切です。
まとめ|大切なのは「形」より「リラックス」
手の形は、瞑想をサポートする大切なツールですが、**最も大切なのは「リラックスすること」**です。
✔ まずは、リラックスできる手の形から始めよう
✔ 深く瞑想したい人は「法界定印」も取り入れてみよう
✔ 場所や状況に合わせて自由に調整しよう
無理に「正しい形」を追求する必要はありません。
あなたが最も落ち着ける形で、心を静める時間を楽しんでくださいね。
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