瞑想をライフスタイルに取り入れる人も増え、サマディや三昧という言葉も
聞く機会が多くなったのではないでしょうか。
サマディ・三昧とはどのような瞑想なのでしょうか。
詳しく見ていきたいと思います。
サマディ瞑想とは?
サマディ瞑想についてです。
サマディは、ヨーガ・スートラの八支則の最後がサマディで
深い瞑想状態のことを言います。
アーサナやプラーナーヤーマを十分に行った後に瞑想に入ります。
そして、ダラナ→ディヤナ→サマディ
といった瞑想段階に進んでいきます。
詳しくは↓
ヨガで言われているサマディには、いろいろな種類があるようです。
ヨーガ・スートラでは、大きく4つがあります。
- 有想三昧(サンプラジュニャータ・サマーディ)
- 無想三昧(アサンプラジュニャータ・サマーディ)
- 有種子三昧(サビージャ・サマーディ)
- 無種子三昧(ニルビージャ・サマーディ)
詳しく見ていきましょう。
有想三昧(サンプラジュニャータ・サマーディ)
意識対象が伴っている三昧。
無想三昧(アサンプラジュニャータ・サマーディ)
行(サンスカーラ)だけが残っている三昧。
有種子三昧(サビージャ・サマーディ)
心の対象が残っている三昧
有種子三昧にはさらに
- 有尋定(サヴィタルカ・サマーパティ)、
- 無尋定(ニルヴィタルカ・サマーパティ)、
- 有伺定(サヴィチャーラ・サマーパティ)、
- 無伺定(ニルヴィチャーラ・サマーパティ)
とあります。
無種子三昧(ニルビージャ・サマーディ)
直感智さえも止まり、すべての心の作用が止滅した時に生じる三昧
サマディ
サマディは、ヨーガ・スートラにあるようにさまざまな段階がありますが
必ずこの段階を経なければならないというものではありません。
一人一人心の状態が違いますし瞑想が進むスピードも違います。
そのために過去の聖者達は、悟りに至るまでのたくさんの方法を残しています。
三昧とは?
三昧とは、仏教用語でサマディと同じことだと言われていたりします。
ヨーガのサマディの定義もいろいろありますし私にはわからない世界です。
三昧は、空性を悟るための瞑想だと言われています。
ダライラマ法王様は、
三昧とは、心の寂滅した状態と特別な洞察が合わさった状態
と、仰います。
特別な洞察とは、空性における叡智の意識状態のことで
そこに到達するためには、心を鎮静化し静寂な状態にしておく必要があります。
心を鮮明に1点に集中すれば、
たとえあなたが前世や来世の存在を信じていないとしても、
あなたの心は次第に日を追ってより鋭く、より敏捷に、
より注意深くなっていくのです。
引用元:ダライラマの仏教入門
三昧を目指す意識レベルの状態は、戒律を守り
怒りや慢心など一切の煩悩を完璧にコントロールできている状態です。
あらゆる煩悩の根本にある無知が消滅した状態が
空性の智慧だと言われています。
この空性の智慧の状態というのが解脱です。
大乗仏教の礎を築いたナーガールジュナは、
行為と煩悩が死滅するときに、解脱がある。
行為と煩悩は誤った概念的思考から生じる。
概念的思考は、戯論(けろん)から生じる。
戯論(けろん)は、空性において死滅する。
引用元:ダライラマの仏教入門
と説いています。
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戒・定・慧の3つの修養を積むと煩悩を滅することが出来ると言われています。
- 戒というのは、戒律
- 定というのは、瞑想
- 慧というのが智慧
です。
最後の空性の智慧を悟るためには、習気(じっけ)と言われる潜在力を
取り除く必要があり、そのためには、膨大な功徳が必要だと言われています。
この功徳を蓄積する手段が菩提心だと言われます。
それでひたすら菩提心、利他の心を育むということを行なっていくのです。
サマディ瞑想が真の自己探究
サマディ瞑想は、真の自己探究になるのではないでしょうか?
サマディ・三昧の瞑想は、一切の煩悩がない智慧ある状態なので
究極的な自己探究とも言えるかと思います。
サマディ・三昧を目標にし到達したときには、
サマディ・三昧への執着もなくなるといった状態になります。
サマディ・三昧のレベルに到達するというのは、簡単なことではないのですが
目標におくことで、利他の心を育み功徳を積み瞑想を深めていくことに
つながります。
目的が分かっていると迷いや疑いが生じにくく前に進みやすいのでは
ないでしょうか。
サマディ瞑想!三昧とは?まとめ
サマディ瞑想!三昧とは?まとめです。
瞑想の最終到達地点がサマディ・三昧です。
道のりは遠くそう簡単なことではないのですが、
最終到達地点が分かっていると日々の瞑想において
迷いや疑いが生じることなくコツコツと積み上げていくことが
出来るのではないでしょうか。
また、サマディ・三昧に到達するためには、
サマディ・三昧用の特別な技法が必要ということではないです。
ひたすら功徳と瞑想を積み上げていくことだけなのです。
自分に合った瞑想を積み上げていってみてくださいね。
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